月別アーカイブ: 2013年5月

メイキング #02 ラフ用ブラシ

クリスタでのんびり適当メイキング、第二回です。

早速ラフを描いていきましょう、といきたいところですが、いつもここでラフ用のペンをどれにするか、太さはどうするかって迷ってしまいます。なので今回は思いつきで試行錯誤するんじゃなくて、改めてブラシ設定を考えようと思います。ラフの段階でブラシ設定に悩んでる時点でちょっとどうなのかって感じですが、細かいことが気になってしまうとイメージふくらませるのに集中できないので……。

まず悩むのはどのツールを使うかですね。濃淡が不要ならペン、必要なら鉛筆か筆が基本かと思います。エアブラシを使う人もいるのでしょうが、ちょっとぼんやりしすぎな感(非常に荒いラフには向いてるかもです)。

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クリスタのデフォルトのブラシからいくつか選んでラフを描いてみました。濃淡がつかないペンはデジタル的な硬さがあってラフに向いていないように思うのですが、世間ではペンでラフを描いてる人も大勢いるので人によるのでしょう。太さがほぼ一定なカブラペンか、強弱付けられるGペンかは、好みの分かれそうなところ。筆は色が混じるせいかどうも思うように扱いづらくて難しいです。

個人的には「粗い鉛筆」が好きで、イラスタの頃はラフや線画に長いこと愛用していました。ザラザラしてるのでデジタル感が軽減されます。ただ、薄くアタリをとりたくて軽く描いても薄く細くなって見づらいし、そもそも濃淡をそんなに強く付けられない。

そこでオススメなのが、CLIP配布の鉛筆Rです。薄い線もそれなりに描けるし、太めで柔らかい感じが好きなので、今はこれを愛用しています。

で、この鉛筆Rをいろいろ考えてカスタマイズしようと思ったのですが……なんかもう、このままでも理想の描き味に近い気がしてきたので、やめておきます。細かくカスタマイズしたら不慮の事故でブラシとか消えた時に面倒なので、できるならデフォルトのままにしておいたほうがいいのです。

ラフはブラシサイズを太くしてキャンバスいっぱいにガシガシ描いてもいいんですが、逆にキャンバスの方をズームインして描くほうが好みです。ちっちゃい絵を複数描いて見比べたりできますし。最終的には拡大して下絵にすればいいわけです。

ついでなのでショートカットキーのことも。Undoは非常に頻繁に使いますので、[Ctrl+Z]のほかに[Z]にも割り当てています。デフォルトで[Z]がUndoなペイントソフト(グニャペとか)は何気に嬉しいです。あとはテンキーの[Num6]にズームイン、[Num4]にズームアウト、[Num0]に表示位置のリセットを割り当てています。それとPNG書き出しは[Ctrl+Shift+P]、JPEG書き出しは[Ctrl+Shift+J]で。他にもいくつかカスタマイズしてた気がしますが、これらに比べると使用頻度は低いです。ズームイン・アウトを右手で操作してるのって、改めて考えると非効率かなぁ。慣れもあるからそうそう変えられないけど。

ちなみにキーボードの代わりにPS2コンを使っていた時期もあります(置く場所が無いので今は使っていません)。左手部分だけ使ってて、上下がズーム、左右がペンと消しゴム、L1L2がUndoとハンド、スティックの上下がブラシサイズ、って感じで割り当てていました。片手で持てるので、右手にペン、左手にPS2コンでだらだら描くときにはなかなか便利でした。

メイキング #01 新規キャンバス作成

変な所で完璧主義なので、お絵かきしようとするたびに用紙設定やらブラシ設定やらで悩んじゃってなかなか描けないことがよくあります。これをなんとかするために、自分の現状の描き方を整理してまとめていこうと思いついたので、ちょっとづつ書いていきます。途中で飽きてフェードアウトするかもなのでご了承ください。

今使っているソフトは CLIP STUDIO PAINT EX (以下クリスタ)です。かつてはSAIを使っていましたが、なんのきっかけかイラスタに乗り換えて、その流れでクリスタへ移行、現在へ到る、という感じです。軽くて気持よく描けるSAIと、フィルタやアクションが充実しているクリスタのどっちを選ぶかは好みの問題かと思いますが、個人的には、クリスタは専用形式でもエクスプローラでサムネイル表示できるのが便利すぎです。

ついでにパソコンの性能も書いておくと、CPUは Core i5 2500K 、メモリは16GB(無駄に多い)の自作パソコン、OSは Windows 7 Home Premium (64bit) です。クリスタは描き始めが引っかかる感じがすることもありますが概ね快適に動いています。ペンタブは Intuos4 PTK-640/K0 です。最近 Cintiq 13HD が気になっていますが、さすがに安くない買い物ですし、置く場所ないので保留中。そもそもアナログ絵に慣れていないのに液タブ買って有効なのかという疑問が。とか言いつつそのうち勢いで買っちゃうかもですが。

ここから本題。

まずはファイルの新規作成の設定からです。うっかりするとこの時点で迷い始めて、他の人はどうしているのかなってググったりCLIPの講座見たりし始めちゃうわけです。なのでこれっていうのを決めておきたい。このメイキングもどきはそういう目的。

用紙サイズはA4の350dpi。用紙サイズや解像度を気分で変えると描き味も変わって面倒なので、基本こうします。用紙の縦横は気分で決めてたけど、今後は理由無ければ縦に統一しようかなぁ。横のほうがディスプレイ広く使えるけど、完成品はだいたい縦になるし。女の子の立ち絵を描くとそうなりますよね。結局最後にトリミングするので縦横どっちでも同じなんですが、気分の問題。

モノクロ漫画のときはA4用紙のB5仕上がり600dpiにしますが、関係ないので今回は置いておきます。

新規作成ダイアログ A4 350dpi

普通は何描くか考えずに描き始めるのでこの時点でファイル名は付けないのですが、今回は入れてみました。ファイル名には描き始めた日付を先頭に入れるようにしています。あまりに前に描き始めたものがずっと放置されているのがエクスプローラ上で分かるように……。あと、もし描き上げた日をファイル名に入れるルールにすると、微修正後にファイル名変更するかどうか迷ったり変更し忘れたりしちゃって、それが結構気になるわけです。

さて、ここから描いていくわけですが、何描くか考えずに新規作成して、真っ白で広いキャンバスを前に手がすくんで何も描けないことってありませんか。私はよくあります。なので、昨年末にちょっとしたアイデアを考えました。1枚のキャンバスに小さい枠をたくさん用意して、その中に描くようにするというものです。何かの本だかブログだかで「人は、マス目があると無意識に埋めたくなる」みたいなのを読んで、絵に応用しようと思ったわけです。自由すぎるより制限したほうがとっつきやすいかなぁと。

5x5らくがき

恥ずかしいけど実例を貼っちゃいます。こんな具合で枠を作ったファイルを作っておいて、そこに落書きしていました。ブログに貼ってたモノクロのラフはここから切り出したものです。あんまりお絵かきしないので、この25枚が埋まるのは3ヵ月もかかっちゃいましたが……。

この方法、先に描いたメリットの他に「ちょっと落書きするだけなのにファイルを新規作成する、という面倒を避けられる」「ラフ画の案を何枚か描いてそれらを見比べる場合に便利(まだ実践したことはないけど)」というメリットもあって、なかなかいいんじゃないかと思います。アナログ絵を描き慣れた人なら枠なんてなくても1枚のキャンバスにびっしり落書きできるんでしょうが、私にはこの方法のほうが性に合っているようです。

さっき、新たにA版比率の枠を4×4個並べた枠テンプレを作りました(5×5だとなかなか埋まらないのと、やっぱりA版のほうがいいかなと思ったので)。いちおう実寸pngで置いておきます。

テンプレ_A版ラフx16

次回は、これを使ってラフ画を何枚か描いて、いい感じのを選んで先へ進む、という感じで行こうかなと思います。

深角さん(フォトカノ Kiss)

いわゆるギャルゲーのプレイ経験は(フリーゲーム除けば)皆無だったんですが、去年に何の気まぐれかPSPのフォトカノを買いました。ヒロイン達を撮影しながら仲良くなっていくという若干アレなゲームなんですが、3Dで描かれるヒロイン達の可愛らしさは特筆もので、思わずビジュアルワークス(版権絵とか設定資料とかが載ってる書籍)を買っちゃう程度には気に入りました。ただ、ゲーム自体はボリューム多い割にテンポが悪かったので1周しかせずに積んでいました。

そして先日、Vita版の『フォトカノ Kiss』が発売となって、しかもGW直前という絶妙のタイミングだったので没頭しておりました。

PSP版は会うこともなかった深角さん、特に注目していなかったのですが、実際に深角さんのルートをプレイしてみて印象が一変。おどおどっぷりが可愛いです。声優さんの演技力が素晴らしいと思いました。

というわけで、思わず深角さんを描いてしまいました。しばらくお絵かきしていなかったけど、良い感じに描けてよかったです。

130501_深角友恵